オチェアーノ - 情報の海に溺れて

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情報漏えいの事例など、情報セキュリティ意識を高めるブログ

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火災でもイベント続行、花火を打ち上げた東京デザインウィーク

東京デザインウィークと呼ばれるクリエイティブな人々が集まるイベントが毎年開催されています。

そしてつい昨日、その中のアート作品で子供が火に包まれるという痛ましい事件がありました。

 

問題のアート作品は木の骨組みで作ったジャングルジムのような作品で、中に子供が入れるような仕組みだったそうです。

中は木のおがくずが敷き詰められており、それをライトで照らすような作品です。

東京デザインウィークの主催者側は焼死者が出ているにも関わらず花火を打ち上げたというのです。

子供をなくされた父親からすれば信じられないことだと思います。

子供が遊べるアート作品について

今回のアート作品は子供が中で遊ぶことができるようなものだったということです。
安全性に特に気を使う必要がありそうな展示で、なぜ出火したのでしょうか。

 

有力視されているのは白熱電球の熱におがくずが着火、そこから火がついたという説です。

電球周辺の状況次第で、白熱電球の表面温度は200度付近まで上がることもあると言われています。

 

ところで木毛やかんなくずは、400kgを超える量を補間する場合消防法上「指定可燃物」としての扱いになります。

アート作品を見る限り400kgはなさそうですが、指定可燃物に近い、なりかねないものの近くでシールドなしの電球はいささか勇気があります。

 

そもそも安全面を考えればライトはLEDにすると思うのですが、まさか本当に白熱電球を利用したのでしょうか。

低温発火という現象

名前を耳にしたこともあるかも知れませんが、低温発火という現象が知られています。
以下は消防研究センターからの抜粋になります。

熱源からの熱が木材に与えられ、始めは木材の水分などが蒸発し、木材が多孔質化してゆきます。多孔質化した木材は断熱性が良く、熱が逃げにくい材料になってゆきます。

その結果、低い温度100~150℃(この温度より低い温度でも周りの状況によっては)で加熱されても木材内部で蓄熱が起こり、ついには引火温度や発火温度にまで達して燃え出すことになります。このような現象を低温発火といいます。

http://nrifd.fdma.go.jp/public_info/faq/teionhakka/index.html

 木材においては150度にも満たない程度の温度でも、熱源が存在する限りは蓄熱からの発火もありえるのです。

では、大量のおがくずならどうなるでしょう?想像力を働かせてみたいものです。

 

低温発火についてもう少し学術的なものが読みたい方はこちらも参照下さい。

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-gijyutuka/shyohou2/23/23-02.pdf

花火を強行した運営者サイドの横暴

最近何かと話題になる多摩美術大の実行委員長が、安全対策は取っていた。などと豪語し炎上しています。

その背景にはこの火災による痛ましい事件の後もイベントを続け、花火まで打ち上げたという運営の判断ミスも含まれていることでしょう。

 

「5歳のお子さまが亡くなり、ざんきに堪えない。主催者として重く受け止めている」
としたのは東京デザインウィークの社長のコメントですが、本当に重く受け止めているのであれば花火を打ち上げるものでしょうか。

 

打ち上げ花火。火ですよ?

 

万が一火事の連絡が責任者や上にタイムリーに共有されなかったというのであれば今度は危機管理能力が問われます。

いずれにせよ信じられません。

 

また、消防法などに照らして問題のないよう、といっていますがどの程度なのか非常に疑問。

毎回思いますが「想定外」を繰り返すのであれば逆に「どこまで想定していたのか」聞きたいもの。

 

絶対にやっちゃいけませんが、白熱電球を触るか、近くに手をかざしてみれば考え方も変わるのかな。荒療治過ぎるけど。と言いたくなるぐらい。

少なくとも容易に燃えるものを近くに置こうとは思わなくなるでしょう。チェックしたって何をチェックしたんですかね。

 

あと電気スタンドにタオルとか布かけている人、絶対やっちゃいけませんよ!

まとめ

今回の事件の出火原因を徹底的に分析・断定し、二度と同様の事故が起きないよう細心の注意を払ってもらいたいものです。

想定外は魔法の言い訳ではありません。福島の原発事故後、むしろ使用を自粛すべきワードですらあります。

 

言い方次第というわけでもありませんが、特にこの言葉はどこか責任転嫁しているようなイメージを受けます。

そしてそれ以上に、幼い子供が火事に巻き込まれたにもかかわらずイベントを続行、花火まで打ち上げた運営サイドは深く反省してもらいたいもの。

 

対応として信じられません。

 

これから先しばらくは世間の批判に晒されることになるでしょうが、「また炎上した」ではなく、真摯に受け止めてもらいたいものです。

 

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