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情報セキュリティや情報流出事件に対する標語をまとめてみた

情報流出や情報セキュリティのための標語

団体や組織の情報セキュリティは、所属する団体の一番セキュリティレベルの低いものを超えることができません。よって企業などは定期的に全社員にリマインドする必要があるものの、中々情報教育は難しいもの。

よって、今回は情報流出や、情報セキュリティなどについて簡潔に分かりやすくまとまっていると思う標語の中でも、私がとても納得した標語を紹介したいと思います。

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情報セキュリティ・情報流出の標語一覧

情報流出標語その1:全体性

”鎖は一番”弱い輪”以上に強くなれない”

有限会社ティーシーニック セキュリティプロデューサー 新倉茂彦

とても共感できるものがありました。例え扉にどれだけ頑丈な鎖を巻き付けていたとしても、結局その鎖を構成するひとつひとつの輪っかが最高のコンディションを保たない限りはそれが易々と全体の崩壊へと繋がっていくのです。

組織は一人一人から成っており、しかしその一人一人が組織内の情報を共有することで組織としての威力を発揮しているのです。その絶大な威力は、一人一人の情報管理意識・能力に支えられているのであって、もし誰か一人でも情報を横流しする人間、セキュリティをないがしろにする人間が居たら根底から崩れてしまいます。

よって、組織で規定されている情報セキュリティ対策は自分から読みにいくように心がけて、同程度かそれ以上のセキュリティを保つように意識しましょう。

また、バタフライ・エフェクトというものもあります。風が吹けば桶屋が儲かると同じような感じです。要するに、”こんなこと情報セキュリティに関係ないだろう”と思うようなことが密接的に関係している可能性もあります。

例えば、予算の都合で配備した安いPCは、Bluetoothの機能を持っていなかったおかげでBluetooth経由の攻撃を未然に防ぐことができた、など。予算がないことがセキュリティ向上につながるという面白い結果になったりするのです。

まぁ今のは珍しい例ですが、”こんなことセキュリティに関係ないだろ・・・”と思うようなことがあったとしても、組織の対策マニュアルに書いてあれば従うべきです。その裏にはきっと何らかの意図があるのかも知れません。

情報流出標語その2:フレームワーク

”情報漏えい対策は システムと人の両面から”

ITセキュリティ標語研究会 事務局=シーア・インサイト・セキュリティ

 これは情報漏えい対策について、とても的確に表している標語だと思います。アンチウイルスソフトなどのひとつひとつの情報漏えい対策は大事ですが、全体像をとらえずに個別にセキュリティ対策を行ってもあまり意味がありません。

もし漏れがあって、どれかの要素ひとつにでも欠陥があった場合、前述の鎖の標語のように全体がその欠陥に引っ張られてしまうからです。

情報漏えい対策は、セキュリティソフトやアクセスログ監視プログラムなどのシステム面でのセキュリティ強化は大前提。その上で、USBメモリの取り扱いや社外秘情報の機密意識、誤操作や管理ミスなどのケアレスミスを防ぐ人の意識改革も非常に重要になってきました。

比喩表現などないシンプルな標語ですが、シンプルが故に情報流出の対策方法をズバリと印象に残す良い標語だと思います。

情報流出標語その3:インターネットの利用人数

”ネットでの あなたの相手は 何億人 学ぼう守ろう 情報モラル”

藤井友里 第7回 IPA情報セキュリティ標語・ポスターコンクール

こちらは情報処理推進機構の情報セキュリティに関する標語コンクールで金賞を受賞した標語です。こちらを応募したのは高校生なのですが、日本中の高校生が彼女のような情報セキュリティ意識を持っていたとしたら、日本の未来は本当に明るいと思います。

この標語は全くもってその通りで、現代ではネット上に何か情報を公開したら、何億、何十億の人間がその情報にアクセスできるような世界なのです。もちろん、たわいのない情報などはそこまで人が集まることはありません。しかし、誰かにとって利益もしくは不利益が発生する情報というのはネット上であっという間に拡散してしまいます。

自分の投稿が誰に見られているか全く分からないので、ネット上に情報を公開する場合には細心の注意を払っておくべきです。FacebookやTwitterなどの弊害で、ネット上に自分や周囲の情報をさらけ出すハードルが下がっています。今一度、若者には気をつけてほしいものです。

情報流出標語その4:身近に潜む危険

”侵入者 後ろ姿で 妻と知る”

JNSAせきゅり亭大賞 NPO日本ネットワークセキュリティ協会 

ちょっと背筋がぞっとするような標語ですね。悪意のあるなしに関わらず情報が漏れたら立派な情報漏えい事件です。そして、私達一般人は身近にもある程度気を配る必要があります。

例えどれだけ親しい仲だとしても、そこには必ず犯すべきではない領域が存在します。親しき仲にも礼儀ありといえば良いでしょうか。誰にだって、別に知られても問題はないけどできれば知られたくない情報はあるものです。

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まず、少しでもいやがる素振りを見せたらそれ以上踏み込まない、詮索しない。そして、自分のスマホはきっちりロックし、ラインなどもパスコードを利用してセキュリティ面を強化しておく。そうすることで、身近なところから起きる情報漏えい、ひいては関係悪化などを未然に防ぐことができます。

情報漏えいは油断するとすぐに襲ってきます。そして身近で自分に近い人であればあるほど、人は油断してしまうもの。例えどれだけ信用できる人だったとしても、最後の砦は自分で守っておく事が重要です。

情報流出標語その5:行き過ぎた匿名主義

 ”隣人は 卑弥呼みたいに 謎ばかり”

第1回個人情報保護川柳コンテスト 全日本情報学習振興協会 優秀賞

情報セキュリティは大切です。情報流出は必ず防がなければなりません。これは、誰がなんと言おうと真実です。

しかしながら、極端に情報をひた隠しにするのもあまりよくないのかも知れません。例えば今ならTorというソフトを使えばほぼ完全な匿名の状態でネットに投稿することができます。そうしたソフトウェアは得てして犯罪の温床となることも多いので、注意が必要なわけです。

そうしたソフトウェアの存在もさることながら、個人情報を過剰に意識して、何でも間でもプライバシーの侵害という風に叫ぶ人々が居るのも事実です。この川柳に書かれるように、隣の部屋についてまるで謎めいた卑弥呼のように感じる人は多いと思います。そして、そう感じている人も隣人からは同じ様に思われているものです。

ネット上は前述の標語にもある通り、数億人以上を相手にしています。しかし、現実の世界では多少情報をオープンにしていかないと、深まる仲も深まらないもの。ネットと現実社会でのバランス感覚を合わせることが、重要ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。私がとても納得した5つの情報流出や情報セキュリティに対する標語を紹介しました。どれも私達が意識しなくてはならない情報セキュリティの本質を言い表していると思います。

情報セキュリティは一朝一夕で構築できるものではありません。システムという複雑で難解な仕組みから脆弱性を極限まで減らし、発見されにくくして、アクセスなどを監視しイレギュラーなことが起きないかどうか常に見張る必要があります。

しかしそれ以上に難しいのが人間の意識改革です。まだまだ、情報セキュリティに疎い方は沢山居ます。それらの無関心層に対して、どうやって情報セキュリティ意識を芽生えさせ、情報流出への危機感を持たせていくのか。その取り組みが非常に難しいところです。

上記のような標語はシンプルで分かりやすいので、ポスターなどにして貼るのも良いかもしれませんね。 

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