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データ選挙へ、動的解析の兆し。アメリカ次期大統領選の関心トピック時系列解析

アメリカ次期大統領選、ヒラリー氏に関する関心トピック

アメリカ次期大統領は実業家・不動産王のトランプ氏に決まりました。その是非はともかく、アメリカ国民のみならず世界中にとってもトランプ氏の当選は衝撃的なものだったでしょう。

そんな中、エレクション・ダイナミックスがアメリカ次期大統領選挙中の関心トピックを時系列ごとにまとめたグラフを公開しました。それはまさに選挙の動的解析とも言えるグラフになっています。データ収集元は一般市民に対する電話でのヒアリングとのこと。

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Tracking the Themes of the 2016 Election – Election Dynamics

 

大統領選前半では彼女のスピーチが主な関心事になっています。もし選挙に勝利すればアメリカ初の女性大統領ということで、非常に大きな関心を集めていました。キーワード「ガラスの天井」を使用した彼女のスピーチは、世の女性の心に訴えかけた・・・かのように思われました。

しかしヒラリー氏は言ってみれば「女性版モーレツ社員」に近いものがあり、そのような働き方に疑問を呈す若い女性からの支持を得られなかった可能性があります。皆が皆ガラスの天井を打ち破るほどの力を持っているわけではないからです。

 

欧州の移民問題がメディアでもひっきりなしに報道されるようになった頃、彼女の移民政策にスポットライトが当たりピークを迎えます。欧州で起きた難民に対するアレルギー反応が移民に対しても発生し、排他的な意見が支持されるようになったからでしょう。

「メキシコに壁を建設し、その上費用も負担させる」などと豪語したトランプ氏の支持の一部になった移民政策。対する、ヒラリー氏の政策に興味があったのか。

余談ですがトランプ氏は、合法的な手続きを経てアメリカに入国した移民からは支持されているなどという話があるそうです。

自分たちは散々苦労してアメリカに入国、多大な税金を払っているのに、不法移民は何もせずに入国し、アメリカの行政システムにタダ乗りしている・・・という批判です。

 

その後9月26日の大統領選候補によるディベートを皮切りに、各メディアの関心は一気にディベートへと移っていきます。

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ここでは、ヒラリー氏がトランプ氏を真っ二つにした、などという評価が終始下され続けることになりました。しかし、ここでもヒラリー氏は支持の改善へと繋げることができませんでした。

なぜなら、アメリカ国民からすれば政治家歴の長いヒラリーの方が弁論に長けているのは当たり前の事実。トランプ氏を攻撃したところで、ヒラリー氏の評価に何も変わりません。

 

もちろんトランプ氏も自身の評価を変えることができたわけではありません。では何が変わったのか?サンダース支持層が、ヒラリー氏の政策の中身、考え、妥協レベルなどを探ろうとしたが、ヒラリー氏はトランプ氏への攻撃に終始し失望してしまったかもしれません。

つまり、このディベートを通して両候補へプラスはなく、ヒラリー氏へのマイナスのみが残ったのではないかと考えられます。トランプ氏に関しては今更何を言おうとその支持者がチェンジマインドすることは考えにくいでしょう。

 

そして最終的には選挙戦を通してくすぶっていたヒラリー氏の私的メール問題がピークを迎えました。このスキャンダルもヒラリー氏の信用失墜という意味で大統領選に及ぼした影響は多いと考えられます。通しでスキャンダルの山が存在していることからもそのことが伺えます

という具合に、解釈はともあれエレクション・ダイナミックスの公開した選挙戦の動的解析ともいえる手法は振り返りをする上で非常に役立つ資料だということがわかります。

同じものをGoogle検索ワードで作れないか?

エレクション・ダイナミックスが使用したのは従来の電話による調査ですが、それを一歩広げてネット上で検索されたキーワードを解析してみるとより様々なものをが見えてくる気がしてなりません。

例えば「ヒラリー 女性」や「ヒラリー メール問題」などのキーワードをいくつか用意して、その検索量のグラフを作成してしまえば先ほどと同様なグラフは誰にでも作ることができます。それも、より多数のサンプル(とノイズ)で。

 

データ野球の話が盛り上がっていますが、いよいよ選挙戦もデジタルなデータをいかにうまく取り扱い、世論の動向を正確に見極めながら施策していくか。デジタル施策が非常に重要になってきます。

データサイエンスの分野はこれからも、ありとあらゆる方面から求められ続けることでしょう。

 

また、アクセス元などの解析と組み合わせれば、ある出来事が世論へと与えた影響についてある一定の定量的な評価ができるようになるかもしれません。

例えば、先ほどドイツにて難民による事件が発生していますが、それらの事件ひとつひとつがどの程度の人間に広がって、その結果どのようなアクション(検索)が増えたか、などといったデータ分析を行うこともできるでしょう。

 

それにしても、その手のデータを凄まじいほど蓄積しているGoogleはやはり最強というか、恐ろしいというか。歴史は繰り返すと言いますから、インターネット上のデータを集め、リアルタイム解析していけば未来予測ができるようになるか・・・と恐ろしくて仕方がありません。

綺麗なデータを集める難しさ以外の障壁は少なくなっていますし、人類の近未来が人工知能によって予言される日もそう遠くないかもしれませんね。

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