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情報漏えいの事例など、情報セキュリティ意識を高めるブログ

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なぜiPhoneがこんなに美しいのかふり返りながら考えてみた

私のiPhone歴

私が初めてiPhoneを手にしたのは確か6年ほど前のことだった。その当時最新機種だったiPhone 3Gという、裏面がゆるやかなカーブを帯びた持ちやすい携帯だ。今時のiPhoneのような驚異的な薄さやスタイリッシュさなどはなく、どちらかといえばおデブな方だった。

その頃はまだまだスマートフォンというものが世に認知されておらず、周りからも”なんだそれ?”という目で見られていた。ちなみにその時私はイギリスに住んでいたため、日本ではどうだったかを知らない。

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 当時そのiPhone 3Gを非常に気に入っていた。多彩なゲームが遊べること、高品質な通話ができること、タッチパネルベースでのネットサーフィンの快適なこと、従来に比べて様々な感動点があったためだ。

今まで使っていたのがNokiaのスライド式の携帯電話だったということもあり、巨大な画面にタッチスクリーンを搭載し、プッシュボタンがタッチという近未来的な動作にも衝撃を受けた。

 

しかし、正直言ってその頃はiPhoneが他の携帯と比べて”特別美しい”という印象を受けたことはなかった。確かにコンパクトで持ちやすく操作性も良かったが、”デザインがずば抜けて素晴らしい!”などと考えた事もなかったし、周りから羨望の目で見られるようなこともなかった。

それからiPhone 3GSが発売されたそうだが、確か中身が多少良くなっただけで、外見は殆ど一緒だったような覚えがある。私は3GSを買っていないので良く覚えていないが、全く欲しいとも思わなかった。

iPhone 4の鮮烈なインパクト

そしてその1年後?ぐらいだったか。iPhone 4が初めて発売された。そこで、私は衝撃を受ける。携帯が、ここまで格好良く、所有欲を満たしてくれるようなものになったことがあまりにも衝撃だった。

携帯にとっては利便性・互換性・安定性が全てだと思っていた私に、”デザインの美しさ”という新たな評価軸をもたらした。

 

私はすぐさまCarphone Warehouseというお店で実物を触ることにした。フラットで丸いベゼルもない美しいフロントスクリーン。高級感溢れるガラス張りのバックスクリーンに光るAppleのロゴ。

そしてステンレス製の強靭なバンパーと手になじむサイズ感。そして待ち受け画像の水滴の高精細さ、美しさ。それらにあっという間に魅了され、私はすぐさま機種変更を行った。

その後、iPhone 4をポケットから持ち出すたびに友人から羨望のまなざしを受けた。”何それ、超格好良い”と言われることもとても多かった。2、3ヶ月経つ頃には友人の半数以上がiPhone 4に乗り換えていたのを思い出す。それぐらい、iPhone 4のデザイン性は当時評価されていた。

 

それから4Sが発売され、そこではとても強力なCPUの強化が行われた。とてもダイナミックなレーシングゲームなどもすいすい動く事から4Sは高く評価されていたものの、デザインは4とほぼ変わっていなかった。4Sが発売されたことにより4が値下がりし、更に普及していったのも覚えている。

ちなみにこの4、4Sというマイナーチェンジは、上記の効果を意図的に狙っているのではないかと思う。iPhone 4、5、6とナンバリングが変わる度に大きくデザインを変更し、消費者の購買意欲を高める。

そしてその価格帯に手が届かなかった消費者達も、4S、5S、6Sというマイナーチェンジが行われる度に値下がりする4、5、6を購入することで所有欲を満たさせるという具合である。

見た目は殆ど変わらないのだから(5Sは個人的には例外)、過度にゲームなどで負荷をかけない限りは一緒だ。デザイン気に入って買ってるんだもの。こうして、iPhoneは爆発的に普及したのではないかと推測する。

 

話を戻すが、その後私はiPhone 5とiPhone 6を購入する。どちらもマイナーチェンジより前のものだ。それぞれ大画面化や軽量化・薄型化をはかる事で消費者に優位性を訴えてきた。

iPhone 5が発売された時には、スクリーンの大型化もそうだがそれより何よりその軽さに驚いた。おもちゃみたいな軽さだったのである。おかげでポケットに入れても全く重さを感じず、持ち運ぶことが更に楽しくなった。

iPhoneのディテールに潜む美しさ

しかし、iPhone 5の最大の特徴は面取りされたアルミニウムベゼルだろう。耐久度は良くないことが後に発覚するも、キラキラ輝くそのエッジはダイヤモンドベゼルなどとも呼ばれ、所有欲を最大限に満たしてくれた。
iPhone 5Sになると、ホームボタンにまで似たような加工が行われ、まるで高級品を持ち歩いているかのような錯覚に陥ったほどだ。

そして、iPhone 6/6Sという皆が知る現行機種に至る。ダイヤモンドベゼルはなくなった代わりにガラスが美しく曲面加工され、ベゼルと一体化している姿は見ているだけでもうっとりする。

 

こうして振り返りながら考えると、iPhoneの美しさというのは、過去の機種で良かった点を細部に落とし込みつつ新しい美の要素を盛り込んでいることにあると思う。

今のiPhone 6/6SはiPhone 3の裏の曲面の持ちやすさ、4で学んだ非金属シームのデザイン、5のアノダイズド・アルミニウムによる高級感と5Sのホームボタンの装飾を全て取り入れている。

更にボタンや接続端子をよく見れば5で使用されたダイヤモンドベゼル加工が施されていたり、湾曲したアルミニウムケースに一体化するようなガラスの曲面加工など細部にも過去の美や新しい試みを積極的に融合している。非金属シームの部分も、角は全て丸くなっている。

ディテールこそ、差別化の源泉である

美は細部に宿るというが、似たようなデザインのスマホが増え続けている今でもApple製品が美しいと言われるのは、そのシンプリズムの裏にある細部へのこだわりだと思う。

シンプルを追求するのは無骨なだけだが、細かい部分の曲線の多用によるスタイリッシュさや加工による光沢感などが、Apple製品の美の神髄だろう。

iPhone 7では過去のどのような美点が取り入れられ、どのような新しい試みがなされるのか。非常に楽しみなところだ。

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