infoMode

情報セキュリティからテクノロジー、お役立ち情報などを発信します。

今すぐミニマリストを弾圧すべきいくつかの理由

ミニマリスト嫌い

おのれミニマリスト(母)め、大事にしてたZONEのアルバム捨てやがって・・・。”mp3でおk”などとのたまうミニマリスト達だが、どうも最近周りの人間も少しづつミニマリスト思想に触れてそれをうらやましがっているのに気づいた。頼むから、染まりすぎるなと。

ミニマリストである彼らは最小限の暮らしを美徳としているなどと賞賛を受け、大量消費の世界に一石を投じている。まぁそのこと自体は実は私も賛成なのだが、いかんせんミニマリスト達の自尊心が意識高い系のそれと被る気がしてとても苦手だ。ミニマリスト達は毎回こう畳み掛けて来る。”電子書籍でおk”、”mp3でおk”、"mp4でおk"、などと。海老フライぶつけんぞ。

  スポンサーリンク

 

 

彼らがミニマリズムの素晴らしさを宣教するために決まって使う文句が、物に依存しない暮らし。それこそがシンプル且つ究極の幸福なのだと。ふむふむ、そうかそうか。

私自身はモノより経験を重視する人間なので、高い洋服を買ったり高級車を買うよりも、海外旅行だったり大人の習い事などにお金を費やしてきた。その背景からして、”モノ”を大して持たなくても十分豊かに生きていけるというのはよくわかるし、身軽でいたい気持ちも非常によくわかるし、理解できる。

合理主義も行き過ぎると逆に合理的でなくなる

だが私は消費することが”モノ”を買うことだけではないと思うし、時には無駄なものを買ってみたりするのも人生には必要ではないかと思う。合理主義を突き詰めてしまうと、人間が生きることの意味を考え始めなければならないからだ。

合理的に物事を考えた場合、そもそも私という人間が存在することがこの宇宙によってメリットなのかどうかを考えなければならなくなる。あ、それはちょっと考え始めると悲しいからやめておこう。

とにかく、人間が生きるのに完全に合理的に居られるはずがない。合理的であろうとしても無駄は起きるし、意図せず無駄な時間を過ごすこともある。それをあたかも”一切無駄なモノは持たず”、”無駄なことはしない”合理主義の究極的終着点みたいなミニマリズムの持ち上げ方がとても気に入らない。

同じような理由で100%スケジュールが埋まってて、分刻みの無駄のない暮らししてますってアピールする人たちも苦手。なんか人間離れしていてあまり親近感が湧かない。もし生まれてから死ぬまでずっとそんな生き方してるんだったらロボットだよもはや。

無駄があるからこそ合理的な生き方ができる。

だから勝手にCD捨てるの辞めて。

でもミニマリスト叩きも行き過ぎてない?

そうした理由からミニマリストを少し敬遠する一方で、各種メディアのミニマリストに対する批判的な姿勢を伴った報道も少し過剰な気がする。もちろん彼らはスポンサーによって生かされているため、消費社会に逆行する生き方を肯定的に報道することはできないのかも知れない。

しかし、そうしたある種”敵を叩くためだけ”に取材などを行い、彼らの生き方の極端な部分だけを抽出して報道するのもどうかと思う。あるいは、”ただ金銭的な余裕がないだけ”とか、”ただモノを捨ててるだけ”とか一つの理由だけで簡単に断じてしまうのはどうかと思う。

このミニマリズムの流れは、海外から流入してきたノマド生活や”丁寧な暮らし”などそのあたりのストリームから来ているのでは、と時々思う。昔のように大きな一軒家を建て、豪奢な家具を敷き詰め間接照明をふんだんに使った城主のような暮らしは、今の世界では窮屈すぎるし動きにくいのではないか。

 

もちろんそのような資産をいくつも持っているような富豪ならともかく、一般人レベルではそのような家を建てたらそこに仕事もプライベートも縛られてしまう。

そうではなくて、フリーランスの仕事を請負い世界中を旅し、様々な経験をしながら自分探しの旅を続ける。それは今の日本の若者が憧れてやまない自由への切符であり、実現するためには先立つものと持たざる暮らしが必須となる。身の回りのものは極限まで、スーツケース一つに収まるまで整理しフットワークを軽くする。

そうした暮らしに憧れた人たちが、現状打破のための第一歩としてミニマリズムを追求し始めたのではないだろうか。旅行に行く前の準備が大好きな人は多いと思うが、まさにそういう心理が働いているのではないかと推測する。

ミニマリストの好きなもの

MACBOOK、テクノロジーとノマド生活、丁寧な暮らし、オーガニックコットンのTシャツやドリップコーヒーにクラフトビールなどといった言葉はきっとミニマリスト達は好きなはずだ。彼らが好きそうなキーワードは大体想像がつく。良質なものは常にシンプルで汎用性が高く満足度も高い。そういった信条と一致する”モノ”をありがたがる。

彼らは単純に人と違うことをありがたがるわけではないので、彼らが好むモノにけちをつけることは難しい。例えばメディアがオタクを叩く際にはオタクがあがめる美少女キャラなどを特集することでよく印象操作を行っていたが、ミニマリストに大してそのようなことはできない。彼らはシンプルで良質なものに囲まれる暮らしを是とするので、”モノ”自身を叩きにくい。だから人間の姿勢を叩きにいくんだろう。

個人的には、ミニマリズムがこっそり、しかし着実と今の若者の間に広まったら将来どうなるかはとても興味がある。大量消費社会からの脱却というのはまだ世界中どの国も成し得ていないことであり、それが可能になるのかどうかは気になる所だからだ。もちろんそのような動きが表立ってしまったら確実にこの大量消費社会から大きなバッシングを受けるだろうけど。

日本ではまだ黎明期で人数も少ないミニマリストに大して、世間での反響の大きさはそのことを如実に物語っている。だからこそ、私はミニマリストに対して期待するである。頑張れ。でも勝手にCD捨てるな。

スポンサーリンク